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二言語・二民族の学校教育

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(Bilingual, Binational Schooling)

「共生」・「平等」というネベシャローム / ワハト・アッサラームの理想を実現するための教育機関創設というアイデアは、このコミュニティにおける第一子の誕生と共にもたらされました。このアイデアは、二民族保育園という形で具現化され、すぐさま続けて幼稚園・初等学校が設立されました。そして、数年後には村外の子どもたちへも門戸が開かれ、今日では約300人が在籍し、その90%が周辺のアラブ人やユダヤ人のコミュニティから通学しています。2003年には、第7学年のクラスを開設し、第6学年以降の教育も継続できるよう準備を進めています。

ネベシャローム / ワハト・アッサラームの教育システムは、イスラエルにおけるユダヤ-パレスチナの二言語を話す子どもたちの教育プログラムを初めて実現させ、それは最も拡張したプログラムとして今日も継続されています。その独自の教育アプローチは、保育園や幼稚園から始められます。ユダヤ人とパレスチナ人の教師たちは、すべての子どもたちに対して、もっぱらそれぞれの言語(ヘブライ語・アラビア語)で語りかけ、子どもたちは幼少期から自己のアイデンティティ・文化・伝統についての認識を発達させます。子どもたちが互いを理解し、受容し、認め合うことを奨励する開放的で寛容な雰囲気が構築されています。

教育システムは次のような原則に基づいて運営されています:
  管理運営・教育の実施におけるユダヤ人・パレスチナ人の対等な参加
  両民族の子どもたちが日々顔を合わせることができる自然で継続的な環境作り
  すべての子どもたちに対するヘブライ語・アラビア語の両言語の使用
  他者の文化・伝統に対する尊重と親近感を育むと共に、自己の文化・伝統に対する認識を深めることによって子どもたちのアイデンティティを育成する

2000年には、イスラエルの教育委員会の決定によって、初等学校が国の公式な認定校となりました。これは、このような教育形態の正当性の獲得、模範校としての地位確立-とくに、二民族が混合して暮らす都市や地域における-という私たちの目標をさらに進展させるものです。私たちは、二民族間の理解を促進する教育環境を子どもたちに提供することは、安定した平和の道への本質的なステップであると信じています。

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